25.ドライヤー前のトリートメント

髪を保護する！　ドライヤー前のトリートメント

お風呂に入って濡れた髪。そのキューティクル（髪の毛の表面のバリア）は開き、保護機能は無防備になっています。この状態でドライヤーをかけると、その熱が髪の毛にダメージを与え、パサパサ・ごわごわ毛の原因ともなるのです。どんなに良いシャンプーを使っていても、これでは台無しですよね。ドライヤーの熱対策として、トリートメント剤の利用は必須です。最近ではお風呂の後、ドライヤー前に使う「洗い流さないトリートメント」（アフターバス・トリートメント、アウトバス・トリートメントとも呼ばれます）を利用する方も増えています。まずはタオルで軽く余分な水気を取ってから、頭全体にトリートメントをまんべんなく馴染ませましょう。揉み込む、というよりは撫で付けるイメージで優しく付けて下さい。この時、頭皮にトリートメントが付かないよう注意して下さい。最後は軽くドライヤーをかけましょう。強風ではなく、弱風で、髪の毛の中に風を通すくらいのイメージでかけると丁度良いはずです。ドライヤーの前にトリートメントした事で、熱風によるダメージを最小限にする事ができます。

ドライヤーをかけずに自然乾燥させるのはNG

熱風が髪の毛のダメージになるのなら、初めからドライヤーなんて使わずに自然乾燥させれば……。実はこれ、ドライヤーをかけるよりも、もっと髪へダメージを与えてしまうのです。お風呂で濡れた髪は、キューティクルが開いた状態。乾かさなければ、ずっとこの状態が続きます。すると、髪に必要な栄養素が流れ出してしまい、毛にコシやツヤがなくなる原因となるのです。ですから、洗髪したら必ずドライヤーと心得ておきましょう。心配な方は「ドライヤー後に付けるトリートメント」もありますので、ぜひ試してみて下さい。 洗い流さないトリートメントの種類は大きく分けて次の通りです。①オイルタイプ、②ミルクタイプ（クリームタイプ）、③ミストタイプ、④ジェルタイプ（ゲルタイプ）、⑤スプレータイプ。これらの洗い流さないトリートメントには様々な効果があるのですが、違いは仕上がりがしっとりなのかサラサラなのかです。この中で最も人気のトリートメントはオイルタイプとミルクタイプ（クリームタイプ）とミストタイプに分かれます。なぜこの３種類が人気なのかと言うと、使用用途がはっきりしているからです。巻き髪やストレートアイロンを使用する場合は、ストレートアイロンと巻き髪用のアイロンで異なりますが、ミスト＋オイルとミスト＋ミルク（クリーム）で質感を使い分けます。ですからドライヤー後に巻くのかストレートアイロンをするのかで使い分けをして下さい。ドライヤーで乾かすだけの場合はオイルタイプかミルクタイプ（クリームタイプ）の２種類から選ぶ事をおすすめします。また、ブローをする時はミストタイプの併用、ヘアアイロンを使用する場合はミストとオイルかミルク（クリーム）の併用になります。スプレータイプのトリートメントは最後の仕上げに使用する事で髪の毛のツヤを出す物です。ジェルタイプ（ゲルタイプ）は正直人気がないのですがパーマ前のベース剤として使用します。

トリートメント、人気の3タイプをチェック！

洗い流さないトリートメントの人気の3タイプ。それぞれの特徴をまとめましたので、まずは自分にぴったりのタイプはどれかをチェックしてみて下さい。
①オイルタイプの特徴
●髪を油分でコーティングし、ツヤを与える。●ドライヤーなどの熱から髪を守る効果が高い。●髪質によってはベタつきやすいが、しっとり仕上がる。
②ミルクタイプ（クリームタイプ）の特徴
●油分と水分のバランスがよく、補修効果が高い。●乾燥でゴワつく髪を保湿＆柔らかくする。●熱から髪を守る効果はやや低いが、ベタつきにくい。
③ミストタイプの特徴
●水分量が多く、髪への浸透力が高い。●ブロー前に手を汚さず簡単に使える。●さらっとしたテクスチャでベタつかない。
上記の特徴をまとめると、それぞれのタイプは以下のような方におすすめと言えます。

①オイルタイプはこんな方におすすめ
髪のボリュームが多い、髪にツヤが欲しい、コテやヘアアイロンをよく使う、という方。
②ミルクタイプ（クリームタイプ）はこんな方におすすめ
髪のボリュームが少ない、髪の傷みがひどい、髪を柔らかくしたい、という方。
③ミストタイプはこんな方におすすめ
時短でヘアケアがしたい、地肌がオイリー、髪があまり傷んでいない、という方。

自分に合ったタイプがわかったら、アイテムごとの効果や特徴もチェックしてみましょう。例えば、ダメージケアに特化している、スタイリング剤としても使える、香りが自分の好みに合っている……など、自分の目的や好みに合ったアイテムを選んで下さい。

【参考文献】
「綺麗のミカタ」
「Ｅ ＰＡＲＫビューティー」
「ＭＥＲＹ」
女性のための情報サイト「ヴェラ」