21.白髪対策に頭皮ケア

白髪が生えるメカニズム

不意に見つけた1本の白髪。そして気づけば、その1本の白髪がチラホラ白髪に⁉　「このまま白髪は元に戻らないの⁉」とお嘆きの女性の皆さん。諦めるのはまだ早い！　女性の白髪が生えるメカニズムを知れば、白髪の進行を遅らせる事も予防する事もできるのです。そもそも白髪はなぜ生えてくるのでしょうか？　若白髪を除けば、白髪は老化現象の1つです。日本人の平均白髪発祥年齢は35歳と言われています。白髪が生える原因は、色素細胞、つまりメラノサイトの機能が低下するためか、あるいは色素細胞の付属器官の働きが悪くなったなど様々な要因があります。つまり、メラニンを酸化させて黒くする働きが弱まると、色素のない状態、つまり白髪のまま成長してしまうのです。個人差は、基本的には遺伝と言われます。白髪が発生する1つの原因は加齢です。細胞が老化すると、色素細胞も老化してしまいます。色素細胞を作る器官が老化してしまうと、髪がちゃんと黒くならず、茶色くなったりもします。黒い髪の根元から白くなったり、1つの毛穴から生えている2、３本の毛のうち1本が白くなったりする事はありますが、表面に出ている黒い毛が白髪に変わる事はありません。

白髪に気づいたら、まずは頭皮ケアを

普段のお手入れで頭皮ケアをしていなかったら、何かしら頭皮に対してのアプローチをしたほうが良いですね。シャンプー前にオイルを使ってマッサージしたり、育毛剤を使うのもおすすめ。育毛剤は髪の成長を促す効果だけではなく、細胞分裂を活発にするので、白髪にも意味があります。あとは乾燥させない事。頭皮も水分バランスが大切で、乾燥していると細毛になってしまいます。頭皮を乾燥させないためには、頭皮セラムを擦り込むのもおすすめ。水分が減ると、痒みを生じたり、皮膚が硬くなりますが、それを防いでくれます。スカルプケアローションでも良いでしょう。白髪が何本か見つかったら、まずはスカルプシャンプーを使用する事をおすすめします。皆さん勘違いされがちなのですが、「シャンプーは洗い流すものだから、何でも良いでしょ？」というのは間違いです。実は、洗い流してしまっても代謝を上げる成分を含み、意味のある役割をするものもあるので、シャンプーも大切なのです。それまで何もしていなければ、ケアする効果は絶大です。

白髪を抜いたらいけないの？　白髪染めのコツは？

白髪を見つけたら、思わず抜いてしまいたくなりますが、白髪染めに切り替えるタイミングや、白髪染めで全体を染めるほどではないけれど……という時期の乗り切り方ですが、抜くと毛根を傷つけるので、隣の毛穴にも支障が出ます。だから、抜かないほうが良いと言われます。でも、2本くらいだと心理的に抜いてしまいますよね。でも5本くらいあると悩むところ……。気になり始めたら、ヘアスタイルを美容師さんに相談するのも手。量が少ないうちは、ヘアマスカラを上手に使うとストレスがなくなります。良いヘアマスカラは市販でもいっぱいあります。まつ毛のマスカラは真っ黒になりますが、ヘアマスカラは上手になじむようにできていて、シャンプーで簡単に落ちるので便利です。 白髪が筋になって出てきたり、トップからまとまって出てきたら、白髪染めにシフトしましょう。染め始めたら、多い方で２週に1回は白髪染めをメンテナンスしましょう。市販のヘアカラーを使って家で自分で白髪染めをするなら、１液、2液と分かれているタイプがいちばん染まります。染めた後には、pH（ペーハー：水素イオン指数）を戻すカラー用シャンプーにするのも大切。白髪の方も染めて1週間は、カラーリング用シャンプーを使う事。カラー用シャンプーは、アルカリに傾いた頭皮のpHを早く戻す役割があります。髪や地肌を傷めないためにも、毎日のホームケアは必要です。 白髪を発見してしまっても、スカルプシャンプーに切り替え、育毛剤を使い、頭皮のケアをする事で、また黒い髪が生えてくる可能性はあります。諦めずに、地道にケアしてあげましょう。

【参考文献】
「Ｆｌｅｇｒｏｗ」
「Ａ-Ｂｅａｕｔｙ」
「髪のせんせい」